「青いサングラス」 １（帝正編）
１、待ち合わせの喫茶店にて
正臣 「悪い、悪い。ちょっと遅れちゃってさ～」
帝人 「いいよー。参考書買いに付き合ってって言ったの僕だもん。
どうせ、またナンパとかしてたんでしょ？」
正臣 「ん～、まぁ、当たらずも遠からずってとこ？
俺とセンシティブでスペクタクルな恋？
そんな出会いを待ってる子が待ってるかと思うと、
自然と俺は街のジプシーになっちゃうって感じ～？ふふ」
帝人 「待ち合わせまでの有効な暇つぶしになってくれて嬉しいよ。
収穫は、またゼロ更新？」
正臣 「……お前さぁ、日々毒舌がキツクなってね？
しかし、今日は思いがけない大物が釣れたっつーか。
釣れてかれたっつーか…。
あ、俺、ドルチェセットお願いしまーす」
２、帝人 「珍しい。それだけでいいの？
僕、パスタセット頼んじゃったよ？
ところで大物って何？
まさか、社会人のお姉さんから声かけてきた？」
正臣 「ふふふ、それがね、聞いて驚け。
平和島静雄」
帝人 「ふーーーん」
３、正臣 「…………何？ 何その淋しいリアクション！？∑（;￣□￣Ａ
静雄だよ！？ あの静雄がね、俺にね！」
帝人 「うんうん。どーせならもっとマシな嘘をつこうよ。
正臣さ、静雄さんの事、絶対近づくなって言ってたじゃない。
なのに、何で逆ナンパされたとか嘘つくの」
正臣 「ホントだってー！！
飯までおごってもらったんだってー！
だから、俺今腹一杯でドルチェしか食えないの！」
帝人 「何があったの、紀田君」
正臣 「いや、だから、やっぱり俺がイケてるからじゃない？
どんな奴でも俺の魅力に勝てないっつーか…」
帝人 「…帰っていいかな？」
正臣 「もー、帝人はせっかちだなぁ。
ま、大したことじゃないんだけどさ」
４、正臣 「静雄さん、サングラスしてるんだよ。
何か大事なものらしんだけどさ。
それを失くしちゃったらしくて。
で、俺に訊いてきたの」
帝人 「えっ、正臣、静雄さんのサングラス拾ったの？！」
正臣 「いや、別に。
ただ、落としたらしい場所で女の人が拾ったの、俺知ってたんだよね。
彼女に交番の場所、教えてあげたの」
５、帝人 「……。
あのさ、聞いていい？
正臣はその女の人を知ってるのは、ナンパしてる途中だったんだよね、それ？」
正臣 「そうだよ。
警察を求めてさ迷う女性と、サングラスを求めてさ迷うバーテン服の男。
俺は２人の救世主さ。
ああ、俺が死んだ時、どんな広い天国の門が俺を待っているのかなぁ」
帝人 「勝手に死んで。
でも、それだけで、静雄さん、御飯おごってくれたの？」
６、正臣 「いやー、静雄さんが交番に行く途中で飯食うって言うから、
へー、いいですねぇ。うまい店知ってるんですよー？
ちょうど、俺クーポン券持ってるんです。よかったらどうぞって
２回繰り返したら、「まぁ、お前も来神の後輩だしな」って。
結構、いい人かもー」
帝人 「…何かタカリっぽい匂いがするのは僕の気のせいかな。
それに釣れても釣られてもないじゃん」
正臣 「いやいや、俺は感謝されていいと思うんですよ？
それに平和島静雄に飯おごってもらうって、こんなギャランドゥな
体験、一生に一度はしといた方がいいでしょー。
正直、怖くて、飯の味ちっとも解りませんでしたけど…」
７、帝人 「それでも、きっちりおごってもらうって凄いよね、正臣は（笑）」
正臣 「んー、そうでしょ、そうでしょ。褒めて、褒めて～。
帝人に褒められるとシヤワセになるの」
帝人 「もー、調子いいんだから」
（ホントに静雄さんがナンパしたかと思ってドッキリしちゃったよ(^_^;)
正臣 （…とか、帝人が焦ってくれるといいんだけどなー。
でないと、話した甲斐がないんだぞ、と）
帝人正臣編終了
正臣静雄編に続く
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ハマリ始めの頃作ったシム日記。
だから、てっきり帝人は総責めだろうと思っていたが、世間は帝人受けだった（笑）
シム日記は大好きなんだが、凄くアップまで手間がかかるので放置状態。